最近、モメンタム投信が気になっています。正直に言うと、こういう投資先に興味を持つときはかなり警戒している。なぜなら、私はこれまでにも「最近強いもの」が気になってきたから。
ゴールドが気になったり、NASDAQ100を見直したり。最近では半導体の強さも気になります。
「これ、ただブームに乗ろうとしているだけでは?」
そんな疑問も。それでも今回は、モメンタム投資について少し考えてみました。
モメンタム投資とは?
モメンタムを簡単に言えば、「最近強いものは、しばらく強さが続く傾向がある」という考え方。株式投資では、過去の一定期間の値動きを見て、上昇している銘柄を選ぶといった方法があります。
私が気になっているのは、SMTの全世界株式モメンタムです。普通の全世界株式なら、世界中の株を時価総額に応じて幅広く持つ。一方、モメンタム型では、その中から「今、株価の勢いが強い銘柄」を選ぶ。
つまり、全世界の株を買うのではなく、全世界の中から強い株を選ぶ。ざっくり言えば、そんな投資です。
ただの「流行りもの買い」なのか?
ここが今回一番考えたいところです。モメンタム投資に興味を持ったきっかけだけを考えれば、少し怪しい。最近の株式市場では、強い銘柄が目立っていますよね。NASDAQ100も強い。半導体も強い。そして、モメンタムという「強いものを選ぶ」投資方法も気になってくる。これはどう考えても、流行に引っ張られている部分がある。
ただ、そこで終わらせる必要もないと思っています。なぜなら、モメンタムは単なる「最近上がった株を買う」という話ではなく、一定のルールに基づいて銘柄を選ぶ投資手法だから。「最近上がっているから、この株を買おう」という自分の感覚とは少し違います。
強いものを選ぶ、というルールそのものに投資する。そう考えると、少し見え方が変わってきます。
NASDAQ100や一歩テック20とも被りそう
ここは現在の私のポートフォリオでは悩ましいところ。私はすでにNASDAQ100や、一歩テック20のようなハイテク寄りの資産を持っています。そこにモメンタム投信を追加すると、当然ながら現在の上位銘柄が重なる可能性が大きい。「結局、同じような株をいろいろな商品で買っているだけでは?」とも思います。
これは確かにその通り。ただ、私は今のところ、そこまで気にしないことにしています。理由は、選定方法が違うからです。一歩テック20はハイテクというテーマに重点があります。NASDAQ100は大型の成長企業を中心に100銘柄程度に分散しています。
一方、モメンタムは「今、強い銘柄」を選びます。そのため、今は似た銘柄が並んでいても、相場環境が変わればモメンタム側の顔ぶれは変わっていく可能性があります。現在の重複だけを見て、「同じだから不要」と判断する必要はないのかなと。
それでも天井をつかむ可能性はある
もちろん、モメンタムにも弱点があります。それは、強いものを買う以上、上がった後に買うことになるということ。これ、普通に考えれば怖いですよね。
株価が上がる→モメンタムが強くなる→モメンタム投資家が買う→さらに上がる
という局面もある一方で、流れが反転すれば、「強かったから買ったのに、買ったところから急に弱くなった」ということもあり得る。
結局、モメンタムだから天井を回避できるわけではありません。むしろ、ブームが終わったところでつかまされる可能性は普通にあります。ここは理解しておきたい。
最近、私が考え方を変えたもの
投資をしていると、「前はこう思っていたけど、今は少し違うな」ということがあります。最近の私でいえば、NASDAQ100。以前は、NASDAQ100よりもよりハイテク・成長株に集中すべき、そのほうが伸びるに違いないと感じていました。でも、実際に100銘柄程度に分散されているNASDAQ100を見ていると、「100銘柄に分散していても、ハイテク特化よりも強いときがあるんだ、優秀だな」と再認識しました。
一方で、半導体については強さを認めながらも、「半導体」というテーマだけに絞ることには今でも少し抵抗があります。この違いは自分でも面白いと思っています。単純に「上がっているものなら何でも買いたい」というわけではないようです。
モメンタムを買う理由では、今の私がモメンタム投信を買うとしたら、その理由は何なのか。「最近強いから」だけではありません。むしろ、「世界中の株式を対象にして、その時点で強い銘柄を選ぶという考え方に一定の合理性を感じるから」です。
もちろん、それが将来S&P500を上回る保証はない。モメンタムがずっと有効とも限らない。それでも、「ただ世界中の株を持つ」「ハイテクだけを持つ」「半導体だけを持つ」とは違う選択肢として、面白いと思っています。
結局、S&P500に勝ちたいのか?
ここまで考えて、ふと思いました。私は本当にS&P500に勝ちたいのでしょうか。たぶん、そこまでではありません。もちろん勝てれば嬉しいです。でも、私の投資の目的は「S&P500に勝った!俺すごい!」と言うことではありません。
資産を増やして、将来の選択肢を増やすこと。
そのために、長く投資を続けること。だったら、最終的にポートフォリオ全体でS&P500くらいのリターンが出ていれば、十分合格なのではないかと思っています。
その中で、「これは面白そうだ」「これはちょっと違うな」と考えながら買うものを選ぶ。それくらいの余白があってもいいのではないでしょうか。
完璧なポートフォリオは目指さない
私のポートフォリオは、正直かなりごちゃごちゃしています。S&P500、NASDAQ100、一歩テック20、ゴールド、その他いろいろ。そこにモメンタムも加わるかもしれません。
でも、最近はこれを無理に整理しようとは思っていません。基本的には、買ったものは売らない。そして新しく買うときに、その時点で考えていることに従って買い増す。今回なら、「モメンタムは今ちょっと面白い」ということです。
もちろん、これが正解かどうかは分かりません。数年後に、「やっぱりモメンタムなんて買わなきゃよかった」と思っているかもしれません。逆に、「あのとき買っておいてよかった」となるかもしれません。投資なんて、そんなものだと思います。
大切なのは、結果を当てることだけではなく、なぜその選択をしたのかを自分で説明できること。今の私は、モメンタム投信については、それなりに説明できそうです。そう考えるとサテライトで10%くらいなら組み込むのもあり。
さて、数年後の自分はどう評価するでしょうか。あなたなら、今の相場で「最近強いもの」を買いますか?
