S&P500とオルカン。
投資を始めた人なら、一度は悩む組み合わせではないでしょうか。
「結局、どっちがいいんだろう?」
私も考えました。
そして、いろいろ考えた結果、今の私はかなり米国寄りです。
ただ、これは「S&P500が正解だから」という話ではありません。
むしろ最近は、投資って結局、自分が何を信じるかなんじゃないかと思うようになりました。
今回は、私がなぜ米国を信じているのか。そして、そんな私がなぜゴールドもかなり持っているのかを書いてみます。
投資先を選ぶということは、未来を選ぶことなのかもしれない
S&P500とオルカンの違いを考えるとき、
「過去のリターンはどっちが上だった」
「これからはどっちが伸びる」
といった話になりがちです。
もちろん、それも大事です。
でも、もう一歩考えてみると、
「これから世界がどうなっていくと思っているのか」
という話でもあります。
米国がこれからも強いと思うなら、米国株を多めに持つ。
世界全体がどこか一国に偏るのは怖いと思うなら、オルカンを選ぶ。
新興国が大きく成長すると思うなら、そこにも投資する。
つまり、投資先を選ぶということは、自分なりの未来予想図を選んでいるとも言えます。
では、私の場合はどうなのか。
私は、やっぱり米国を信じている
私が米国を信じている理由はいくつかあります。
長期的に株式市場が成長してきたこと。
人口が増えていくことが見込まれていること。
株主への利益還元を重視する文化があること。
そして何より、イノベーションが生まれ続けていること。
もちろん米国にも問題はあります。
むしろ、問題がない国なんてありません。
それでも、
「これだけの条件がそろっている国は、今のところ他にないのでは?」
というのが私の考えです。
特に私は「テクノロジー」をかなり信じています。
AI、半導体、ロボット、クラウド。
これらは単に既存の仕事を効率化するだけではなく、新しい産業そのものを生み出す可能性があります。
テクノロジーが関わらずに、これから大きなイノベーションを起こしていくのは、むしろ難しいのではないでしょうか。
だから私は、
S&P500よりNASDAQ100。
NASDAQ100より、さらにテクノロジーに寄せた商品。
そんな方向に興味が向いています。
かなり分かりやすい「未来への賭け」です。
では、米国の覇権が崩れたら?
ここで一つ、気になることがあります。
「米国がずっと世界一とは限らないよね?」
これはその通りだと思います。
米国の覇権が永遠に続く保証なんてありません。
台頭する国が出てくるかもしれません。
その候補として真っ先に思い浮かぶのは中国です。
中国の技術力や経済規模を考えれば、今後さらに大きな存在になる可能性は十分あると思っています。
ただ、私は中国株に資産の大半を預けたいとは思いません。
理由は単純です。
私は中国の企業を、米国企業と同じ感覚では信じられないからです。
中国企業がどれだけ優秀になったとしても、
「その会社は本当に株主のための会社なのか?」
「政策が変わったときに、突然ルールが変わることはないのか?」
という不安が残ります。
これは中国が成長するかどうかとは、少し違う話です。
成長すると思っていても、そこに自分のお金を大きく置きたいかは別問題。
投資では、「成長しそう」と「安心してお金を預けられる」は同じではないと思っています。
米国の覇権が崩れても、米国企業が全部ダメになるとは限らない
もう一つ、私は最近考えるようになりました。
仮に将来、中国などが米国を追い抜いたとしても、
「米国企業が全部ダメになる」
とは限らないのではないか。
ということです。
米国企業は、米国内だけで商売しているわけではありません。
世界中で商品やサービスを売っています。
むしろ、世界の人口が多い地域や、これから成長する市場を米国企業が放っておくとは考えにくい。
資本主義企業ですから。
利益が出る場所があるなら、取りに行く。
社員として見ると、
「そこまで利益を取りに行くのか……」
と思うこともあるかもしれません。
でも、株主として見ると、
「まあ、そうしてください」
となります(笑)。
ここは会社員としての自分と、投資家としての自分で、ちょっと感覚が違います。
それでも、米国にも危うさはある
とはいえ、
「じゃあ米国株だけ持っていれば安心!」
とは私は思っていません。
米国にも危うさはあります。
その一つが、米ドルという通貨そのものです。
株式は企業の利益成長に乗ることができます。
でも、株式をドルで持っている以上、ドルという通貨の価値そのものからは逃れられません。
政府の財政や金融政策、インフレなどによって、通貨の価値が薄まっていく可能性はあります。
極端な話、
「米国企業は成長しているのに、ドルそのものの価値が下がっている」
ということだってあり得ます。
そこで私が持っているのが、ゴールドです。
ゴールドは「株価暴落対策」だけではない
私の場合、ゴールドを持っている理由は、
「株が暴落したときに上がってくれるかもしれないから」
だけではありません。
むしろ、
「それでも米国が危うくなったらどうする?」
という保険の意味があります。
米国株を信じる。
でも、米国そのものを100%信じ切るわけではない。
米国企業の成長は信じる。
でも、米ドルという通貨については少し警戒する。
そのときに、
「ドルとは別の価値を持つものも持っておこう」
という発想です。
もちろん、ゴールドが万能なわけではありません。
ゴールドだって普通に下がります。
実際、株も下がって、ゴールドも下がって、さらに円高になったら、
「全部下がってるじゃん!」
となります(笑)。
それでも、私はゴールドを持っておきたい。
自分の予想が外れたときの逃げ道を、少し用意しておきたいからです。
私のポートフォリオは「何を信じるか」の結果だった
そう考えると、私のポートフォリオも意外と分かりやすいです。
米国株を持つ。
→ 米国企業の成長を信じているから。
NASDAQ100やテクノロジー系を持つ。
→ テクノロジーがこれからの成長を生み出すと考えているから。
さらにテクノロジーに寄せる商品を持つ。
→ 「どうせなら、そこをもっと信じてみよう」という考えから。
そしてゴールドを持つ。
→ それでも米国やドルに危うさがあるかもしれないと思っているから。
つまり、単純に「リスクを取っている」というより、
自分が信じているものに資産を配分し、信じ切れない部分には別の資産を置いている
という感じです。
もちろん、私の考えが外れる可能性もある
ここまで書いておいて何ですが、私の考えが正しいとは限りません。
米国の成長が思ったほど続かないかもしれない。
テクノロジーの成長が期待ほど爆発しないかもしれない。
中国やインドなどが想像以上に強くなるかもしれない。
あるいは、そもそも世界経済そのものが今までのようには成長しないかもしれない。
そのときはどうするのか。
まあ、その場合は……
笑うしかないですね(笑)。
……とはいえ、私は「米国がダメになる」とまでは考えていません。
仮に私の予想より米国やテクノロジーが伸びなかったとしても、普通に成長してくれれば、それはそれでいい。
爆発しないだけなら、長期投資としては十分戦えると思っています。
結局、何を信じるのか
S&P500とオルカン。
どちらが正解なのか。
私には分かりません。
というより、そもそも「正解」があるのかも分かりません。
オルカンを選ぶ人は、
「世界全体に分散しておく」
という未来を信じているのかもしれません。
S&P500を選ぶ人は、
「これからも米国企業は強い」
と考えているのかもしれません。
NASDAQ100を選ぶ人は、
「これからもテクノロジーが世界を変えていく」
と考えているのかもしれません。
ゴールドを選ぶ人は、
「今の金融システムが永遠に安泰とは限らない」
と考えているのかもしれません。
どれが正しいかは、未来にならないと分かりません。
だから私は、
「一番信じるものを買いましょう」
と考えています。
もちろん、信じすぎて全財産を一つに突っ込む必要はありません。
私だって、米国をかなり信じていますが、ゴールドも持っています。
大事なのは、
「なぜ、それを買っているのか」
を自分なりに考えておくこと。
相場が下がったときに、
「SNSでおすすめされていたから買った」
だと、怖くなって売ってしまうかもしれません。
でも、
「自分はこういう未来を信じている。そのためにこれを持っている」
と思えていれば、下落したときにも少し冷静でいられる。
投資先を選ぶことは、未来を当てるゲームではなく、
自分がどんな未来を想定して、どこまでそれを信じるのかを決めること
なのかもしれません。
さて、あなたは何を信じますか?
今回の記事を書くにあたり、米国株の長期的な強さについて以下の資料も参考にしました。
米国株が“最強”でいられる「5つの要素」をプロが解説!
アメリカの会社に投資するということ|日興アセットマネジメント
