子どものために貯めているお金。
普通に考えれば、「できるだけ減らさないように、オルカンなどのインデックスファンドで長期運用する」という選択が思い浮かびます。
私も、それは十分合理的な選択だと思います。
ただ、我が家は少し違います。
せっかく子どもが小さいうちから長期間運用できるのなら、ある程度リスクを取って、レバレッジ投資も使ってみようと考えています。
現在考えているのは、
- NASDAQ100ゴールドプラス
- レバナス
の2つです。
現時点では、ざっくり
NASDAQ100ゴールドプラス50%+レバナス50%
を考えています。
「子どものお金なのにレバレッジ?」
そう思う方もいるかもしれません。
今回は、なぜ我が家がこのような運用を考えているのかを書いてみます。
我が家の目標は「子ども1人500万円」
まず、子どもの資産形成について我が家が考えている目標があります。
それは、子ども1人につき500万円程度の資産を作ることです。
もちろん、500万円が絶対に必要という意味ではありません。
大学進学などで途中で使うこともあるでしょうし、20歳になったときに500万円すべて残っている必要もありません。
私が考えているのは、
若いうちに500万円程度の金融資産を渡せたら、その後の人生の資産形成がかなり楽になるのではないか
ということです。
例えば、20歳で500万円を持っていたとします。
これを追加投資なしで年率5%で30年間運用できれば、50歳では約2,160万円になります。
もちろん、実際の運用では毎年5%で増えるわけではありません。
途中で大きく下がることもあるでしょうし、結婚や住宅、教育などで取り崩すこともあるでしょう。
それでも、
若いうちに500万円の金融資産を持っていること自体が、大きなスタート地点になる
と私は考えています。
親が子どもの将来のために、その後も何千万円も貯め続けるというより、
「ここまでは親が作る。ここから先は自分で資産形成していってね」
という形です。
それくらいの資産を残してあげられたら、親としては十分なのではないかと思っています。
こどもNISAを使わないなら、レバレッジ投資も選択肢になる
ここまで、ゼロカンをきっかけに、こどもNISAで何を買うのか、そもそもこどもNISAを使うのかを考えてきました。
まずは、ゼロカンがどんな商品なのかを確認しました。
→「SBIの『ゼロカン』が登場!こどもNISAをもう一度考える」
その後、オルカンやNASDAQ100などとも比較しながら考え、最終的に我が家では「こどもNISAを使わない」という選択肢を取ることにしました。
→ こどもNISAで何を買う?ゼロカン・オルカン・NASDAQ100を考えてみた
→ こどもNISAの証券会社はどこにする?SBI証券と楽天証券を比較して、我が家は「作らない」ことにした
では、こどもNISAを使わないなら、子どものためのお金をどうするのか。
前回の記事では、教育費などの「近い将来使うお金」と、将来子どもに渡すための「長期間使わないお金」を分けて考えました。
ここで、我が家では一つの考え方にたどり着きました。
長期間使う予定のないお金なら、ある程度リスクを取ってもいいのではないか。
そこで候補に入ってきたのが、レバレッジ投資です。
ただし、「子どものお金だからレバレッジ」という話ではありません。
「子どものお金だからリスクを取る」のではなく、「長期間使わないお金だから、リスクを取る余地がある」
なのです。
では、実際に我が家ではどんなレバレッジ投資をするのか。
ここからは、我が家なりの考え方を紹介します。
レバナスを選ぶ理由は「レバレッジなら何でもいい」ではない
まず、レバナスです。
私は、レバレッジ投資なら何でもいいとは考えていません。
例えば、3倍のレバレッジをかければ、単純に2倍の商品より儲かるという話ではありません。
レバレッジが大きくなるほど値動きも大きくなり、相場の上下による影響も強くなります。
また、レバレッジ型の投資信託には、日々の値動きを通じて基準価額が逓減する可能性もあります。
そのため、
「レバレッジは大きければ大きいほどいい」
とは考えていません。
私が基本的に2倍までと考えているのは、長期運用における最適レバレッジ比率が2倍程度と算出されているからです。
「真の最適レバを本気で検証してみた(NASDAQ100編)」
もちろん、「2倍が絶対に最適」という意味ではありません。
将来のリターンは分かりませんし、相場の値動きによって結果も変わります。
それでも、
長期的にNASDAQ100が成長すると考える
↓
その成長を2倍程度のレバレッジで取りにいく
という考え方には、自分なりに納得感があります。
逆に言えば、長期的にレバナスがNASDAQ100を上回る可能性があると思っていなければ、わざわざ特定口座でレバナスを買う必要はありません。
NISAで普通のNASDAQ100を買えばいいからです。
「NASDAQ100が伸びなければ、そもそもレバナスも厳しい」
ここは、今回の子どもの資産運用を考えるうえで結構重要だと思っています。
私は、長期的にはNASDAQ100そのものが成長すると考えています。
だからこそ、その値動きを大きく取りにいくレバナスを選んでいます。
もちろん、
「NASDAQ100が10年後に上がっていれば、レバナスは必ず2倍以上になる」
という単純な話ではありません。
途中の値動きによって、レバレッジ特有の逓減が発生するからです。
それでも、
NASDAQ100そのものが長期的に成長しないのであれば、レバナスを持つ意味もかなり薄くなる
というのが私の考えです。
では、オルカンなら大丈夫なのか。
もちろん、NASDAQ100が低迷する一方で、世界株式全体は成長するという未来もあります。
ただ、私の感覚では、NASDAQ100だけが長期間大きく停滞して、オルカンだけが大きく成長するというシナリオをメインには考えていません。
だからこそ、
「NASDAQ100の成長を信じるなら、そのエクスポージャーを2倍程度にしてみる」
という考え方になります。
では、なぜNASDAQ100ゴールドプラスなのか?
ここで、もう一つの投資先です。
NASDAQ100ゴールドプラス。
最初は私も、
「なんとなく相性がいいから」
くらいに思っていました。
でも、改めて考えてみると、もう少し理由があります。
私が「なんとなく相性がいい」と感じていたNASDAQ100ゴールドプラスですが、改めて調べてみると、少なくとも考え方としては、それほど突拍子もないものでもありませんでした。
日興アセットマネジメントの資料では、NASDAQ100と金は値動きの特性が異なる傾向があり、両者を組み合わせることで分散効果による運用効率の向上や下値抑制効果が期待できると説明されています。
もちろん、これはあくまで過去データを使ったシミュレーションです。将来も同じ結果になる保証はありません。
Tracers NASDAQ100ゴールドプラス 運用におけるポイントや期待される投資効果などについて(日興アセットマネジメント)
株とゴールドは同じ動きをしない
株式とゴールドは、常に同じ方向に動くわけではありません。
もちろん、株が下がれば金が必ず上がるということでもありません。
両方が下落することもあります。
それでも、長期的なポートフォリオを考えるときに、
値動きの異なる資産を組み合わせる
ことには意味があります。
NASDAQ100だけを持っていると、基本的にはNASDAQ100の値動きがそのままポートフォリオの値動きになります。
一方、株式とゴールドを組み合わせれば、片方の値動きがもう片方と違うことで、ポートフォリオ全体の動きも変わってきます。
私は、この組み合わせをかなり信頼しています。
レバレッジと低相関資産の組み合わせが面白い
ここが、私がNASDAQ100ゴールドプラスを面白いと思っている一番の理由です。
レバレッジ型の商品には、日々の値動きによる逓減があります。
例えば、単純化して、
100 → 80 → 100
と動いた場合、元の100には戻っていますが、レバレッジをかけた商品では同じようには戻りません。
値動きが大きくなるほど、この影響も無視できなくなります。
だからこそ私は、
レバレッジをかける対象そのものが、NASDAQ100だけではない
という点に面白さを感じています。
株式とゴールドの値動きが異なれば、ポートフォリオ全体の値動きもNASDAQ100単独とは違ってきます。
もちろん、これによってレバレッジ特有の逓減がなくなるわけではありません。
「株と金を組み合わせればレバレッジのデメリットが消える」という話ではありません。
ただ、異なる値動きをする資産を組み合わせることで、レバレッジを使ったポートフォリオの値動きを少し違うものにできる。
私はそこに意味を感じています。
毎日のリバランスも面白い
もう一つ、私がNASDAQ100ゴールドプラスに魅力を感じているのが、毎日のリバランスです。
株とゴールドを一定の比率で保有するのであれば、値動きによって比率が変わります。
そこで機械的にリバランスすることで、
上がった資産を少し売り、下がった資産を少し買う
という動きが発生します。
これが長期的にどの程度プラスに働くかは、相場環境によって変わります。
いつでもリバランスが有利になるわけでもありません。
それでも、株とゴールドの値動きが異なることによって、毎日のリバランスそのものが一つの仕組みとして働いている。
私は過去の値動きを見ていて、これが結構面白いと思っています。
「なんとなく相性がいい」と思っていた理由を考えてみると、
株とゴールドの低相関+リバランス
という仕組みそのものに魅力を感じていたのかもしれません。
レバナスで攻めて、ゴールドプラスで「違う方向から攻める」
そう考えると、我が家の2つの投資先には役割があります。
レバナス
NASDAQ100の長期的な成長を期待して、そこに2倍程度のレバレッジをかける。
かなり攻める。
NASDAQ100ゴールドプラス
NASDAQ100だけではなくゴールドも組み合わせる。
株と金の値動きの違いや、リバランスの効果にも期待する。
こちらも攻める。ただし、違う値動きを組み合わせて攻める。
つまり、
レバナスで攻める。
ゴールドプラスで、少し違う方向から攻める。
というイメージです。
「ゴールドが入っているから守り」と言ってしまうと、ちょっと違う気がします。
NASDAQ100ゴールドプラス自体、かなり攻めた商品です。
なので、
守るというより、攻め方を分散する。
こちらの方が私の感覚には近いです。
……まあ、冷静に考えると、
かなり攻めています(笑)。
NISAでNASDAQ100、特定口座でTQQQという方法もある
もちろん、別の方法もあります。
例えば、
- NISAでNASDAQ100
- 特定口座でTQQQ
という組み合わせです。
これなら、NISAでNASDAQ100を保有しながら、特定口座側でレバレッジを加えることで、全体としてNASDAQ100へのエクスポージャーを調整できます。
考え方としては面白いと思います。
ただ、私はちょっと面倒です。
NISAと特定口座で別々の商品を管理して、全体のエクスポージャーを考える。
子どもの資産形成でそこまで細かく管理する必要があるのかな、と。
それなら、
NASDAQ100ゴールドプラス50%+レバナス50%
くらいでシンプルに積み立てる方が、我が家には合っています。
暴落したらどうする?それでも「見ない」
では、実際に大きな暴落が来たらどうするのか。
ここで重要になるのが「握力」です。
ただ、私の場合は少し特殊かもしれません。
子どもの口座をあまり見ないつもりです。
(笑)
もちろん、資産状況を完全に放置するわけではありません。
ただ、自分のお金のように毎日の評価額を確認する必要もありません。
子どもがまだ小さいうちは、基本的に使う予定もありません。
だったら、
「−20%だ」
「−30%になった」
と毎日確認する必要もない。
そもそも見なければ、狼狽して売ることもありません。
もちろん、「見ない」ことで投資リスクそのものがなくなるわけではありません。
資産が大きく減る可能性はあります。
ただ、長期投資では、
暴落したときにどうするかを決めておくことだけではなく、暴落したときに余計なことをしない仕組みを作る
ことも大切なのではないかと思っています。
もし500万円ではなく、100万円になったら?
ここは自分でも少し変な考え方だと思います。
例えば、目標は500万円。
ところが、いろいろなことが重なって、20歳になったときに100万円しか残っていなかった。
普通なら、
「500万円を目指したのに100万円しかない」
と考えるかもしれません。
でも私は、
100万円あるなら、それは100万円のプラスじゃないか
と思ってしまいます。
もちろん、500万円を目指して100万円になったのであれば、結果としては大きな機会損失です。
でも、子どもの資産形成を「ゼロから何かを残す」という視点で考えれば、100万円でも十分意味があります。
だからこそ、私は子どもの資産にある程度のリスクを取れるのだと思います。
「絶対に500万円必要」ではないからです。
それでも、3倍レバレッジは基本にしない
ここまで攻める話を書いてきましたが、基本的には3倍レバレッジを長期の主力にするつもりはありません。
基本は2倍まで。
ただし、将来的に大きな暴落が起きた場合には、TQQQのような3倍レバレッジ商品を少し追加する可能性はあります。
これは今から細かいルールを決めているわけではありません。
実際にそのときになってみないと分からないからです。
何より、我が家の資産形成の中心はあくまで親である私自身の資産です。
子どもの資産まで、親と同じような複雑な投資戦略にする必要はありません。
基本はシンプルに。
レバナス50%+NASDAQ100ゴールドプラス50%。
今のところは、これくらいでいいかなと思っています。
我が家が子どものお金にレバレッジを使う理由
ここまでの話をまとめると、我が家が子どもの資産にレバレッジ投資を使おうとしている理由は、単純に「レバレッジなら儲かりそうだから」ではありません。
- 子どもがまだ小さく、運用期間が長い
- 目標は1人500万円程度
- 500万円が絶対に必要というわけではない
- 子どもの生活に必要なお金とは別に運用する
- NASDAQ100の長期的な成長を期待している
- その成長を2倍程度のレバレッジで取りにいきたい
- 株とゴールドの値動きの違いにも期待している
- NASDAQ100ゴールドプラスのリバランスにも魅力を感じている
- 子どもの口座を頻繁に見ないので、短期的な値動きに反応しにくい
こういう条件が重なった結果です。
だから、
「子どものお金だからレバレッジ」
ではありません。
正確には、
「我が家の場合、子どものお金だからこそ取れるリスクがある」
という考え方です。
20歳で500万円を渡したら、あとは本人に任せたい
最終的に私が目指しているのは、20歳くらいになった子どもに、
「これ、あなたのお金だから。あとは自分で考えて使ってね」
と500万円程度の資産を渡すことです。
大学費用に使ってもいい。
住宅に使ってもいい。
何かやりたいことに使ってもいい。
そのまま運用を続けてもいい。
例えば20歳で500万円を持っていて、それを年率5%で30年間運用できれば、50歳では約2,160万円になります。
実際には毎年5%で増えるわけではありませんし、途中で取り崩すこともあるでしょう。
それでも、若いうちにまとまった金融資産を持っていることは、その後の人生で一つの大きな土台になると思います。
親が子どもの将来をずっと心配して、何千万円も準備し続ける。
それよりも、
「最初の土台は親が作る。そこから先は自分で考えて資産形成していく」
という方が、私はいいのではないかと思っています。
そして、そのための500万円を作る過程では、子どもが小さい今だからこそ、少し攻めた運用をしてみる。
これが、現時点での我が家の考えです。
もちろん、これが正解だとは思っていません。むしろ、普通の家庭では真似しないほうがいいと思います。笑
レバナスが思ったように伸びないかもしれません。
NASDAQ100ゴールドプラスも、今まで性が良かっただけで、これからもそうとは限りません。
20年後に振り返ったら、
「普通にオルカンでよかったじゃん」
となっている可能性もあります(笑)。
でも、それも含めて投資です。
20年後に答え合わせをしてみたいと思います。
あなたなら、子どものためのお金をどこまでリスクにさらしますか?
