前回の記事では、2027年から始まる予定の「こどもNISA」を、我が家ではどのように使うのかを考えました。
前回記事「SBIの「ゼロカン」が登場!こどもNISAをもう一度考える」
私の場合、こどもNISAは教育費を貯めるための口座というより、子どもの財産を早めに作っておくための口座として考えています。
いわば、私がこれから築いていく資産の一部を、早めに子どもの財産として移しておくイメージです。
なぜなら、私はこれから金持ちになる予定だからです。
……予定です。笑
さて、使い道が決まったら、次に考えたいのが、
「では、こどもNISAで何を買うのか?」
という問題です。
ここで大事なのが、こどもNISAは普通のNISAとは違うということ。
2027年から始まるこどもNISAは、0~17歳が対象となるつみたて投資枠です。年間投資枠は60万円、非課税保有限度額は600万円とされています。つまり、成人向けNISAのように成長投資枠を使って好きな商品を買えるわけではありません。
そのため、今回の候補はかなり絞られます。
私が考えているのは、
- ゼロカン
- オルカン
- NASDAQ100
この3つです。
今回は、この3つから何を選ぶのかを考えてみます。
まず気になるのは「ゼロカン」
2026年11月17日に、SBIアセットマネジメントから「SBI・ゼロ・オールカントリー・インデックス・ファンド」、愛称「ゼロカン」が設定される予定です。
名前からして分かりやすい。
ゼロカン。
何がゼロなのかというと、信託報酬です。
信託報酬は年率0.00%。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス、いわゆるオルカンと同じ指数への連動を目指すファンドです。こどもNISAのつみたて投資枠の対象商品として予定されています。
これは普通に考えると、かなり魅力的です。
「こどもNISAでオルカンを買おう」
と思っているなら、
「じゃあ、手数料0円のゼロカンでいいんじゃない?」
となりますよね。
私もそう思います。
ただ、ここで一つ考えたいことがあります。
ゼロカンとオルカン、手数料差はどれくらい?
比較対象として、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を考えてみます。
現在の信託報酬は年率0.05775%です。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」 約款変更のお知らせ
ゼロカンとの差は0.05775%。
仮に1000万円を保有した場合、
1000万円 × 0.05775% = 年5,775円
です。
1日あたりにすると約16円。
もちろん、長期投資では手数料を無視していいわけではありません。
2000万円なら約1.2万円。
5000万円なら約2.9万円。
資産が大きくなれば、それなりの金額になります。
それでも、1000万円程度までの段階なら、私はそこまで気にしなくてもいいのではないかと思っています。実際、こどもNISAの枠は600万円ですからね。
株式市場は1日で数%動くことがあります。
それと比べれば、年間0.05775%の差はかなり小さい。おそらくゼロカンも実質的な手数料はゼロではないので、さらにこの差は縮まります。
だから、
「オルカンを買うならゼロカンは魅力的。でも、手数料が安いからという理由だけでオルカンを選ぶ必要はない」
と考えています。
「ゼロカンが安いからオルカン」ではない
ここは今回、一番考えておきたいところです。
ゼロカンが魅力的なのは、
オルカンを買いたい人にとって、手数料が0.00%だから
です。
でも、
「ゼロカンが安いからオルカンを買う」
となると、ちょっと話が違います。
そもそも、
「オルカンでいいのか?」
という問題が残っているからです。
オルカンそのものが悪いという話ではありません。
世界中の株式に分散して投資するという分かりやすさがありますし、
「特に投資先にこだわりはない」
という人なら、オルカンだけで十分だと思います。
でも、私はそうではありません。
私はNASDAQ100が好き
私はNASDAQ100が好きです。
理由はシンプルで、
ハイテク企業の成長に期待しているから。
もちろん、NASDAQ100が今後20年、30年にわたってオルカンを上回る保証はありません。
今の大型ハイテク企業が、20年後にも同じような存在感を持っているとも限りません。
投資では、こういう不確実性を無視することはできません。
それでも、
「それならオルカンでいいか」
と簡単にはならない。
私はNASDAQ100を魅力的な指数だと思っています。
だったら、こどもNISAでもNASDAQ100を選択肢に入れてもいいのではないか。
そう考えました。
こどもNISAで買えるNASDAQ100は?
ここで重要なのが、こどもNISAではつみたて投資枠の対象商品しか買えないということです。
そのため、NASDAQ100なら何でもいいわけではありません。
現時点で、つみたて投資枠の対象となっているNASDAQ100ファンドとして私が注目しているのが、
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
です。
大和アセットマネジメントによると、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスはNISAのつみたて投資枠に対応しています。
大和アセットマネジメント「iFreeNEXT NASDAQ100」
一方で、eMAXIS NASDAQ100など、成長投資枠のみが対象となっている商品は、今回のこどもNISAの候補には入りません。ですが、5年以上経過しているのでそろそろ積み立て枠入りするのではないかと期待しています。
今回の比較では、
オルカン系ならゼロカン・eMAXIS Slim オルカン、NASDAQ100ならiFreeNEXT NASDAQ100
というかなりシンプルな比較になります。
NASDAQ100は手数料が高い。それでも選びたい?
ここで再び手数料の話が出てきます。
オルカンの信託報酬が0.05775%なのに対して、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの信託報酬は年率0.495%です。
かなり違います。
ゼロカンと比べれば、さらに大きな差です。
では、
「手数料が高いからNASDAQ100はやめる」
のでしょうか。
私はそうは考えません。
なぜなら、そもそも投資対象が違うからです。
オルカンとNASDAQ100では、期待するものが違います。
オルカンなら世界全体の株式市場に広く投資する。
NASDAQ100なら、米国の大型非金融企業、特にハイテク・成長企業の比重が大きくなります。
だから、
「NASDAQ100は手数料が高いからオルカン」
という決め方には、少し違和感があります。
その手数料を払ってでもNASDAQ100を持ちたいのか?
ここを考えるべきだと思います。
オルカン70%+NASDAQ100 30%なら分かりやすい
ここで一度、組み合わせも考えてみました。
例えば、
オルカン70%+NASDAQ100 30%
です。
これはかなり分かりやすい。
基本はオルカン。
そこにNASDAQ100を30%加えて、
「私はハイテクにも期待しているので、少しNASDAQ100を上乗せします」
という考え方です。
これなら、
「世界株式を基本にしながら、NASDAQ100をスパイスとして加える」
と説明できます。
では、NASDAQ100 70%+オルカン30%は?
逆に、
NASDAQ100 70%+オルカン30%
とすると、少し話が変わってきます。
私はこちらも一度考えました。
でも、考えれば考えるほど、
「オルカン30%って、本当に必要なのかな?」
と思ってしまいます。
NASDAQ100を70%まで買いたいのであれば、基本的にはNASDAQ100をかなり信頼しているわけです。
それなのに、残り30%をオルカンにする。
もちろん、オルカンにはNASDAQ100以外の企業や地域も含まれています。
そのため分散効果はあります。
ただ、
「NASDAQ100をメインにしたい人が、オルカンを30%入れる意味はどこまであるのか?」
という疑問が残ります。
オルカン70%+NASDAQ100 30%なら自然。
NASDAQ100 70%+オルカン30%になると、急に悩ましくなる。
私の中では、今のところそんな感じです。
それならNASDAQ100だけでもいい?
ここまで考えると、
「じゃあNASDAQ100だけでいいんじゃない?」
という話になってきます。
これも一理あります。
私自身、NASDAQ100にはかなり期待しています。
ただし、20~30年という期間で考えると、100%NASDAQ100にすることにも迷いがあります。
今のハイテク企業が20年後も成長を続けているとは限りません。
新しい産業が出てくるかもしれない。
米国以外の企業が大きく成長するかもしれない。
そもそも、今のNASDAQ100を構成している企業が20~30年後も同じような位置にいるかどうかも分かりません。
だから、
「NASDAQ100は魅力的。でも、20~30年先を考えて100%でいいのか?」
という迷いは残ります。
こどもNISAだから安全にする必要はあるのか?
ここは少し考え方を整理しておきたいところです。
「子どもの財産だから、できるだけ安全な商品を選ぶ」
という考え方もあるでしょう。
ただ、私の場合は少し違います。
今回のこどもNISAは、教育費を数年後に使うための口座ではありません。
子どもの財産として、かなり長い期間運用するつもりです。
だから、
「子どもの財産だから安全に」
というより、
「長い期間運用できるから、株式への投資を続けられる」
と考えています。
ただし、こどもNISAではそもそも購入できる商品がつみたて投資枠の対象商品に限られます。
レバナスやNASDAQ100ゴールドプラスなどを、こどもNISAで買うことはできません。
これは今回の大きな制約です。
だからこそ、今回考えるべきなのは、
ゼロカンか、オルカンか、NASDAQ100か。
この3つになります。
私の今のところの考え
現時点では、まだ最終決定していません。
ただ、かなり考え方は整理されてきました。
まず、
「オルカンを買うならゼロカンはかなり魅力的」
です。
信託報酬0.00%は、長期投資を考えると素直に魅力があります。
ただし、
「ゼロカンが安いからオルカン」
とは考えていません。
私の場合は、NASDAQ100もかなり魅力的です。
iFreeNEXT NASDAQ100なら、現時点でつみたて投資枠の対象なので、こどもNISAの候補にできます。
一方で、
オルカン70%+NASDAQ100 30%
なら納得しやすいものの、
NASDAQ100 70%+オルカン30%
になると、「そのオルカン30%は本当に必要?」という疑問が出てきます。
つまり、今のところ私の中では、
ゼロカン vs オルカン
よりも、
「そもそもオルカンをどれくらい持ちたいのか?」
のほうが大きな問題になっています。
こどもNISAは「一番安い商品」を選ぶゲームではない
今回考えていて、改めて思ったことがあります。
こどもNISAでは、もちろん手数料は重要です。
0.00%と0.05775%なら、長期間では差が出ます。
でも、それだけを見て決めるのも違う気がします。
大事なのは、
「何に投資したいのか」
です。
世界全体の成長を取り込みたいならオルカン。
その中でも特に米国の大型成長企業に期待するならNASDAQ100。
そして、そのどちらをどれくらい持ちたいのか。
ここを考えたうえで、最後に手数料を見る。
私としては、そんな順番で考えたいと思います。
こどもNISAは20~30年という長い時間を使える可能性があります。
だからこそ、
「一番手数料が安いから」という理由だけで決めるのではなく、「20~30年後にどんな資産を持っていたいのか」から逆算して考えてみたい。
今のところ、私はNASDAQ100をかなり有力な候補として考えています。
ただ、20~30年後のことなんて誰にも分かりません。
だから、もう少し悩んでみます。
次回は、こどもNISAではなく自分の特定口座も含めて、NASDAQ100やレバレッジ商品をどう使い分けるのかを考えてみたいと思います。
あなたなら、こどもNISAでオルカンとNASDAQ100、どちらを選びますか?
次回はどの証券会社を選ぶか考えてみます。
