最近、Xを見ていて気になる投稿がありました。
auアセットマネジメントから、NASDAQ100の値動きの3倍程度を目指す「auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無し」が登場するという話です。
前回記事「auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無しが登場!3倍NASDAQ100を暴落時の切り札に?」
auアセットマネジメント「auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無し」
これを見て、ふと思いました。
「そういえば、TQQQを設定当初から持っていたら、今ごろどうなっているんだろう?」
調べてみると、やっぱり夢があります。
ただし、数字だけを見ると、です。
今回はTQQQの設定時から現在までを振り返りながら、
「3倍NASDAQ100を長期間持ち続けるって、実際にはどんな感じなんだろう?」
と考えてみます。
TQQQとは?NASDAQ100の値動きを3倍程度目指すETF
TQQQは、ProSharesが運用する「UltraPro QQQ」というETFです。
NASDAQ100指数の日々の値動きの3倍程度を目指します。
ただし、ここで注意したいのは、
「NASDAQ100が10年で2倍になったらTQQQは6倍になる」
という単純な仕組みではないことです。
TQQQはあくまで、1日の値動きの3倍程度を目指す商品です。
そのため、長期間ではNASDAQ100の累積リターンの3倍になるとは限りません。
相場の上げ下げの順番や値動きの大きさによって、結果は大きく変わります。
つまり、
「NASDAQ100が長期的に上がるか?」
だけではなく、
「その途中でどんな値動きをするのか?」
も重要になります。
ProShares「TQQQ | UltraPro QQQ」
2010年にTQQQを買って、そのまま持っていたら?
TQQQの設定日は2010年2月9日です。
実際の取引データでは2010年2月11日から価格データが確認でき、その日の終値は**$0.81**でした。
一方、2026年9月18日の終値は**$72.64**。
つまり、
$0.81 → $72.64
です。
価格だけで計算すると、約89.7倍になっています。
仮に2010年2月11日の終値$0.81で100万円分買って、そのまま一度も売らなかったとします。
すると、
100万円 → 約8,970万円
という計算になります。
これはかなり夢があります。
ただし、ここは重要なので書いておきます。
この計算では為替は一切考慮していません。
「100万円を当時ドルに替えてTQQQを買い、現在それを円に戻した」という実際の投資結果ではありません。
あくまで、TQQQのドル建て価格が約89.7倍になったので、円の元本100万円にも同じ倍率を掛けた単純計算です。
また、分配金や税金、売買手数料なども考慮していません。
この記事を書いた後に配当込みだと+35,230%という資料を見つけました。すごいですね。しかも円安効果も相まってとてつもない数字になります。
それでも、
「100万円を最初に入れて、そのまま放置していたら9000万円近く」
と考えると、かなり魅力的に見えます。
では、この間に何があったのでしょうか。
その途中には、とんでもない暴落があった
TQQQの過去を見ると、決して右肩上がりに100万円が9000万円になったわけではありません。
特に強烈だったのが2022年です。
2021年11月19日のピークから2022年12月28日の底まで、TQQQは81.65%下落しました。
当時は、
100万円 → 約5,400万円
まで増えたところで、
約5,400万円 → 約1080万円
までは減ったような局面があったわけです。
しかも、これは「1年間で80%下がった」という話ではありません。
ピークから底までで約80%減った
という話です。
その後、TQQQは再び上昇し、2026年9月現在では設定当初の価格から約90倍近くまで上昇しています。
結果だけを見ると、
「すごい。暴落しても持っていればいいんじゃない?」
となります。
でも、本当にそうでしょうか。
5,400万円が1,080万円になっても持ち続けられるか?
ここが今回、一番考えたいところです。
例えば、100万円が約5,400万円になったとします。
その後、相場が崩れて、
5,400万円
↓
4,000万円
↓
2,500万円
↓
1,080万円
となったとします。
元本は100万円です。
だから、
「まだ1,080万円ある。元本の約11倍だ」
と言うことはできます。
でも、実際の感覚はそんなに単純ではないと思います。
証券口座には、ついこの前まで、
5,400万円
と表示されていたわけです。
それが1,000万円近くまで減る。
「元本100万円だから大丈夫」
と冷静に考えられるでしょうか。
私なら、かなりショックだと思います。
むしろ、
「この前まで5400万円近くあったのにな……」
と考えてしまうでしょう。
投資では「元本から何倍になったか」だけではなく、直前の資産からどれだけ減ったかも、かなり大きな意味を持つと思います。
2022年、私はレバナスを持ち続けた
これは私自身の経験です。
2022年、私はレバナスを持っていました。
レバナスが盛り上がっていた時期に買っていたので、かなり高値掴みだったと思います。
下落が始まった最初の頃は買い増しもしていました。
しかし、その後どんどん下落。
含み損は40%以上になっていた記憶があります。
50%まで行ったかどうかは、正直覚えていません。
というより、
怖くて途中からあまり見ないようにしていました。笑
当時は本業の状況も良くなく、ボーナスもほとんど出ない時期でした。
本業でもダメージ。
株でもダメージ。
まさにダブルパンチです。
それでも、レバナスを売るつもりはありませんでした。
というより、あそこまで下がってしまうと、簡単に売れるような下落率ではありません。
NASDAQ100そのものは長期的には戻ると信じていました。
ただ、2倍のレバレッジには恐怖感がありました。
そこで、買うなら等倍のNASDAQ100を買っていました。
今振り返っても、なかなか怖い時期だったと思います。
「売らない」と「買い増す」は全然違う
この経験から感じたのは、
握力があることと、暴落時に買い増せることは別
ということです。
私はレバナスを売りませんでした。
でも、暴落中にレバナスを積極的に買い増すことはできませんでした。
「安くなったんだから買えばいい」
と言うのは簡単です。
でも実際には、
「まだ下がるんじゃないか?」
と思います。
さらに下がれば、
「ここからもっと半分になったら?」
と思う。
TQQQの2022年の最大ドローダウンは約82.9%。
しかも、その時点で「ここが底」と分かっていたわけではありません。
後から見れば底だっただけです。
当時の投資家からすれば、
「まだ下がるかもしれない」
という恐怖があったはずです。
だから、現在のチャートを見ながら、
「ここで買っておけばよかった」
と言うのは簡単ですが、実際にその場に立っていたら話は変わります。
それでも3倍NASDAQ100には夢がある
ここまで書くと、
「じゃあ3倍NASDAQ100なんて危ないからやめておこう」
という話に見えるかもしれません。
でも、私はそうは思っていません。
むしろ、
宝くじ枠としてなら面白い
と思っています。
例えば、50万円だけ入れてみる。
それで大きく上昇すれば、かなり大きな金額になるかもしれません。
逆に大きく下落しても、投資額そのものを小さくしておけば、資産全体への影響は限定できます。
そして、暴落したら追加で50万円を入れる。
そんな使い方なら、私は考えてもいいと思っています。
もちろん、実際に買うかどうかは手持ちの資金次第です。
今の私なら、いきなり大きな金額を入れるより、ある程度下がってから考えたい。
少なくとも5~10%程度下がったところから検討するくらいでしょうか。
私なら、暴落時は3段階で考えたい
さらに大きな暴落が来た場合、私はNASDAQ100の下落率を、
- -25%
- -35%
- -45%
くらいの3段階で考えています。
ただし、全部を3倍レバレッジにするつもりはありません。
2倍と3倍を組み合わせるイメージです。
例えば、
-25%:トリプルは少なめ
-35%:トリプルを増やす
-45%:トリプルを大きく投入
といった具合です。
まだ具体的な配分は決めていません。
実際にその局面になったら、また考えると思います。
……まあ、暴落したら怖くなって予定を変更する可能性もあります。笑
投資計画は、平常時にはいくらでも立てられますからね。
「設定来で約90倍」は、良いところだけを切り取っている
TQQQを2010年から現在まで持っていたら、確かにものすごいリターンになっています。
ドル建ての価格だけで見ても、
約$0.81 → 約$72.64
です。
約90倍。
数字だけなら、ものすごく魅力的です。
でも、その数字だけを見ると、少し危険だと思います。
なぜなら、その道のりには、
大きな暴落が何度もあったからです。
特に2022年には、ピークから約82.9%下落しました。
そして、そのときは、
「ここが底」
とは誰にも分かりませんでした。
それでも持ち続けたから、その後の上昇に乗ることができた。
これは事実です。
ただし、
「だから持ち続ければいい」
と簡単に結論づけるのも違うと思います。
なぜなら、次の暴落が同じように回復する保証はないからです。
過去に約90倍になったからといって、未来も同じようになるわけではありません。
夢には「崖」もセットで付いてくる
今回、TQQQについて調べてみて思ったのは、
「夢のある数字は本当。でも、その夢には崖もセットになっている」
ということです。
100万円が約9000万円になる。
これは夢があります。
でも、その途中で資産が80%以上減ることもある。
しかも、
「元本は100万円だから大丈夫」
では済まないかもしれない。
100万円が9000万円になった後なら、
「9000万円が1500万円になった」
という現実が待っています。
それでも持ち続けられるのか。
そして、そこで買い増しまでできるのか。
ここはかなり難しいと思います。
それでも、レバリネズミは買うかもしれない
私はレバレッジ商品が好きです。
なので、新しく3倍NASDAQ100という選択肢が出てきたのは、素直に面白いと思っています。
全財産を入れるような商品ではない。
でも、
宝くじ枠として少額を持つ。
これはありだと思っています。
私なら、50万円くらいから考えるかもしれません。
そして大きく下がったら、さらに50万円。
さらに暴落したら、2倍と3倍を組み合わせる。
そんな使い方を考えています。
もちろん、これは今の私の考えです。
誰にでも同じ方法が合うとは思いません。
むしろ、
「自分ならどこまで下がっても持てるのか」
を先に考えておいたほうがいいでしょう。
新しく3倍NASDAQ100という選択肢が出てきました。
せっかくなので、
「これ、どう使ったら面白いんだろう?」
と一緒に考えてみたいと思います。
夢はあります。
でも、そんなに簡単ではありません。
良いところを切り取れば、ものすごいリターンです。
その良いところに至るまでにも、山あり谷あり。
というより、崖みたいなところもあります。
それでも、宝くじとして夢を見てみたい気持ちは分かります。
レバリネズミも、もしかしたら買うかもしれません。
さて、あなたならどうしますか?
今回紹介したTQQQの投資信託版auAMトリプルNASDAQ100のようなレバレッジ型投資信託を保有する場合、証券会社のポイント還元も無視できません。
私は松井証券の投信残高ポイントサービスが気になったので、こちらも調べてみました
→ 松井証券の投信残高ポイントをSBI証券と比較。私が2つの証券口座を使う理由
